つらい人生から抜け出すヒント、それは清少納言の枕草子にありました

お疲れ様です。拓です。

 

千年前のエッセイ『枕草子』。作者は平安時代の才女 清少納言

 

古文の授業でも例文としてよく使われる枕草子。

この作品が綴られた経緯には、現代人へのとっても大切なメッセージが隠されています。

 

今回は清少納言が枕草子に秘めた大切な想い、そしてそこから見えてくる人生のヒントをお伝えします。

 

清少納言と藤原定子

清少納言は枕草子のイメージが先行しがちです。

しかし彼女は作家やエッセイストだった訳ではなく、本業は宮中に仕える女性です。

いわゆる宮仕えと言われる職業です。

 

そして清少納言が宮中で仕えた主が『藤原定子(ふじわら ていし)』と言う皇后様です。

枕草子と言ったら『春はあけぼの』で有名ですが、この作品には清少納言と定子の微笑ましいやり取りが数多く記されています。

 

枕草子を読んでいると、清少納言と定子を中心とした女性たちの、底抜けに明るい笑い声が心地よく耳に響いてきます。

枕草子とは、清少納言が定子と過ごした宮中でのとっても楽しかった想い出が綴られた記録でもあるのです。

 

清少納言と定子に降りかかった悲劇

枕草子を読んでいると分かるのですが、清少納言は心の底から定子を慕っていたことが読み取れます。

清少納言の定子に対する賛美の言葉は、枚挙に暇がありません。

 

そんな憧れの定子と過ごした、明るく楽しい宮仕え。

しかし、そんな楽しい日々は長くは続きませんでした。

 

時の権力者『藤原道長』の策謀により、宮中における定子の居場所は徐々に奪われていくのです。

 

権力を我が物としたい道長は、自身の娘を天皇の后にねじ込みます。

この道長の娘を『彰子(しょうし)』と言います。

 

つまりこの時の天皇は定子と彰子、二人の奥さんがいた事になります。

 

さらに定子は両親の逝去、兄弟の左遷、実家の焼亡などたくさんの悲劇に見舞われています。

身内を次々と失い、後ろ盾が無くなってしまった定子は、道長の策謀により追い詰められていきました。

そんな最中、定子を最大の不幸が襲います。

 

子宝に恵まれた定子・・・明るい一筋の光が目の前に見えかけたその時・・・

定子は出産が原因でこの世を去りました。

享年24

 

あまりにも短い人生でした。

 

清少納言が心の底から尊敬していた、定子に降りかかった数々の悲劇・・・。

 

絶大な権力者『藤原道長』の前に、清少納言は何も抵抗することが出来ませんでした。

 

悲劇の中で生まれた枕草子

定子が亡くなる少し前、清少納言は実家に帰って引きこもっていた時期があります。

 

定子が追い詰められていく中、清少納言は道長との内通を疑われていた為です。

定子を心の底から尊敬していた清少納言の、精一杯の抵抗でした。

 

この引きこもっていた時に書き始められたエッセイが枕草子です。

 

憧れの定子が、道長の陰謀で追い詰められていく・・

その火の粉が自身にも降りかかってきた・・。

道長への内通を疑われた大きな屈辱・・。

定子の居場所がなくなっていく胸が張り裂けそうなほど悲しい現実・・。

 

清少納言はこのようなドン底の中で枕草子を書き始めているのです。

 

苦しかったからこそ光り輝く枕草子

そんな苦しい状況で書き始められた枕草子。

 

しかし、この作品には定子に降りかかる悲劇の直接的な描写は、一切記されていません。

定子と過ごした楽しかった想い出・・

定子に褒められて嬉しかった出来事・・

いつも定子が隣にいた華やかで優雅な宮廷生活・・。

 

悲しくつらい現実を吹き飛ばすように、明るく華やかな想い出だけが次から次へと繰り広げられています。

 

本当に苦しくて、辛くて、悲しくて、どうにもならない清少納言の感情。

その感情の反動が、枕草子に描かれる底抜けに明るい彼女と定子の笑い声なのです。

 

清少納言は本当につらかったからこそ、枕草子は現代人にも愛される作品として、より一層の輝きを放ち続けているのです。

 

つらい人生へのヒント

会社がつらい・・・

人間関係がつらい・・・

人生がつらい・・・

 

そんな時こそ、何らかの形で感情を吐き出すことで、それは人の心に響くものとなるのかもしれません。

 

枕草子は『千年前のブログ』なんて言われ方もしています。

 

今がどうしようもなく辛い、苦しい、悲しい・・・

 

そんな時こそ、人の心に響く文章が書けるのかもしれない。

そんな時こそ、ブログを始める時なのかもしれない。

 

そして幸せな未来を手繰り寄せるチャンスなのかもしれない・・

 

枕草子から見えてくる人生のヒント・・

本当に苦しい時にこそ、本気の想いが人の心に刺さる・・。

 

枕草子は千年の時を超え、そんな人生のヒントを与えてくれるのです。

 

定子からもらった冊子に書かれた枕草子

最後に付け加えておきます。

 

枕草子は定子が清少納言に授けた、何も書かれていない冊子に書き始めたのが始まりです。

 

当時の紙は現代と違い、とても貴重な物です。

 

そんな貴重な紙(冊子)を定子からもらい、そこに定子との輝かしい想い出だけを切り取って書き綴った枕草子。

ひょっとしたら清少納言は、枕草子を定子に捧げる為に書いたのかもしれない・・・そんな想像すらさせてくれます。

 

枕草子には清少納言が定子に褒められた自慢話のようなエピソードも書かれています。

清少納言は得意顔で自慢したかったから、そんなエピソードを書いたのでしょうか?

 

違うはずです。

 

定子に認めてもらえた嬉しい想い出を書いていた時こそ、清少納言の顔には一筋の涙がつたっていたはずです。

 

『定子様・・あの時はこんな楽しいことがございましたね・・』

『あの時、定子様から頂いたお言葉は私の宝物です・・』

『定子様を心の底からお慕い申し上げております・・』

 

そんな気持ちで懸命に筆を走らせていたに違いありません。

 

苦しい中でも気高き姫君として振舞い続けた藤原定子。

そんな定子を羨望の眼差しで見守り続けた清少納言。

 

強い絆で結ばれた二人の女性の笑い声・・。

 

そんな爽やかな笑い声が聞こえてくる度に、未来を照らしてくれるのが僕にとっての枕草子なのです。

 

 

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